家賃滞納は、連帯保証人へ協力を仰ぐ姿勢で

30代独身男性の家賃滞納のお話です。入居当時から家賃の支払いが遅れがちでしたが、今年に入ってからの支払い状況が悪化してきました。職業を見ると飲食店勤務となっており、プロフィールを見る限り、役職にも就き責任あるポジションにありました。ただ、毎月の家賃は10万円と、単身者としては高額な家賃。独身の役職者といえども、月々の経済的な負担は決して軽いとはいえないでしょう。家賃支払日が一週間を過ぎたあたりで一度本人に電話で確認したものの、それ以降は連絡が取れない状態に。これ以上滞納が長引くと連帯保証人への連絡となる旨を通知したのですが、それでも一向に連絡がありません。仕方なく、連帯保証人である本人のお兄さんに連絡を取ることになりました。このような場合に、連帯保証人がキーマンになります。
お兄さんとコンタクトを取れるように手紙を出したり、電話をしたり、メッセージを残したり・・・。しかし、兄さんとも連絡が取れない状態でした。これ以上待つことはできない、法的手続きに着手しようとしていた最中に、ギリギリにタイミングで賃借人本人から電話がありました。
本人曰く、「このまま住み続けたい。引っ越しは考えていない」の一点張りでした。同様のケースでは、このような回答がほとんどなので、特段臆することはありませんでした。確かに、引越しとなると様々な費用が掛かるし、手間暇も掛かります。気持ちはわからなくもないのですが、返済が困難になる前に滞納している原因を究明し、改善してもらうほかありません。
実際に滞納していた理由ですが、単に収支のバランスの悪さでした。家賃は支出の一番大きなウェートを占めます。ここを圧縮しない限り、自転車操業からは抜け出せません。
根気よく、「ここで一回仕切り直して借金をゼロにしましょう」と促しても、本人は今のスタンスを崩そうとはしませんでした。こうなってしまうとどれだけ話し合っても同じことの繰り返しです。こちら側の要望と手続きを進める意向を電話で伝えました。この時に、強気な姿勢を示してしまうと、任意での退去は困難になります。同時に同じ内容をお兄さんにも通知しました。実はこの段階で連帯保証人に支払いを求めると、協力が得られないことが多いです。「連帯保証人であるお兄さんに迷惑がかからないためにも・・・!」このスタンスが重要です。
結果、ようやく法的手続きを取る寸でのところでお兄さんと連絡が取れ、弟に任意で退去する旨を説得してもらうことができました。お兄さんは弟に対して相当怒りを感じていたようで、「最悪は自分が荷物を出してやる」とまでプレッシャーを与えていたそうです。
このように、連帯保証人とは上手に交渉していくことが早期解決への近道です。逆に、退去までに家賃の支払いを求めてしまうと、連帯保証人の協力を得るのは難しくなります。まずは協力を求め、滞納分の相談は明渡し後にすることが解決策としてはベターであると思います。