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「セルフィッシュ」な人とは、主体的な選択をしている人だ。セルフィッシュになるほど自分を満たすことができ、他人に対しても寛大になれる。そして、自分が欲しいものを手に入れることもできるようになる。
過去でも未来でもなく、今この瞬間に目を向けよう。現在を精一杯大切にして生きていると、苦労せずともより良い未来が勝手に近づいてくる。
自分の望みや、何をしてもらったら嬉しいかを周りの人に伝えよう。そうすれば、人間関係は好転する。

「セルフィッシュ」な人とは、主体的な選択をしている人だ。いつも欠乏感を抱えている「満たされない」人の対極にいる。

セルフィッシュになるほど、自分を満たすことができ、他人に対して寛大になれる。他人に何かを求めることが減り、心に余裕が生まれる。しかも、自分が欲しいものをより多く、より頻繁に手に入れられるようにもなる。

セルフィッシュになるための10の方法を紹介しよう。

(1)セルフィッシュになるのは悪いことではないと心得る:セルフィッシュになって個人の技能や才能を高めていくことは、人類全体の進化につながる。目の前のことに専念すれば、それが回り回って自分の大切な人たちのためにもなる。

(2)自分の望みを自覚して、きちんと口に出す:自分がどんな人間で、何を求めているかを明確に伝えると、それを聞いた相手は安心する。あなたが本当の姿を見せてくれていると信じられるからだ。

(3)セルフィッシュになれば、自分を満たしつつ余裕を持つことができる:セルフィッシュになり自分に余裕が生まれると、あらゆるものが無条件に巡ってくるようになる。

(4)セルフィッシュになることで、他人を思いやるゆとりが生まれる:まずは自分を満たすことに専念しよう。すると余裕が生まれ、気前よく他人に手を差し伸べることができる。

(5)セルフィッシュになることを否定する人とは距離を置く:人に「尽くしてあげる」ことに価値を置く人とは距離を取ろう。彼らは、「尽くしてあげている」と思っている相手からエネルギーを吸い取っている。

(6)「セルフィッシュ=ネガティブ」というイメージを取り払う:セルフィッシュは「自己中心的」でも「無神経」でもない。まったく別物だ。

(7)1週間、セルフィッシュになることを毎日1つずつ実行する:思いっきりセルフィッシュになることが難しいなら、まず「本当はやってみたいけどできないこと」を7つ考えよう。あとは毎日1つずつやってみるだけだ。

(8)ノーと言いたければ言う:セルフィッシュになるには、トレーニングが必要だ。最も手をつけやすい方法は、「ノー」と言い、自分と他人との間に境界線を引くことである。

(9)自分の才能のためにセルフィッシュになる:自分自身のためにセルフィッシュになれと言われても気が引けるなら、セルフィッシュになれば才能を伸ばすスペースが生まれると考えよう。

(10)他人を気にし過ぎず、必要と思う行動をとる:不満があるなら、解消に向けて動こう。周りの出方をうかがうのではなく、まず自分の意思を明確に伝えて行動すれば、問題は自然に解決する。

心身の健康を保ち、食生活に気をつけて生活することも効果的だ。身体は何より大事な資本だ。健康診断を受けたり、毎日最低30分は運動したりしよう。

最後に、専門家など外部のサービスを受けることだ。弁護士、会計士、セラピストなど、いざというときに頼れる専門家の連絡先をリスト化しておく。

今を生きる
大抵の人は、過去や未来のことで悩んでいる。未来のことなど考えてもわからないのに「もしこうなったらどうしよう」「もしあれが起きたらこうしなきゃ」と思い悩む。私たちが一番いるべき場所は、ほかでもない今この瞬間なのに。

人は、今この瞬間に生きるからこそ輝ける。未来のためにがむしゃらに頑張ったり、過去にとらわれたりすることなく、穏(おだ)やかな気持ちで今を過ごすことが大切だ。

今この瞬間に生きることができると、目標達成は単なるオプションとなる。そして、あらゆる結果に対して「これでいい」と思えるようになる。芽の出ないプロジェクトへの見切りも早くなるだろう。

未来にとらわれないためには、まず、魅力的なゴールを諦(あきら)めることだ。結婚すること、金持ちになること、世界を変えること、偉大な人物になること。こうしたゴールに惑わされて自分を見失ってはならない。その代わり、そのエネルギーを目の前のことに集中させてみよう。現在という時間を精一杯大切にして生きていると、苦労せずともより良い未来を引き寄せることができる。